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「歯が命」のほんとうの意味を考える-1-

◎歯は食べものを噛むためだけの道具か?
 
 
 人間は動物ですから、生きるためには食べなければなりません。口から栄養をとらなければ死んでしまいます。歯は食べものを噛むためにあることは、歯医者でなくても誰でもわかりますよね。
 
 
 たしかに、食べものを砕くだけならそのための道具が多少いびつでも可能です。入れ歯やインプラント(人工歯根)でなくても、形のぜんぜん違う石を2つ使っても食べものを壊すことはできます。もし歯が食べものを砕く、壊す、分解するためだけに存在しているのなら、歯の形は多少いい加減でもよいのではないでしょうか。しかし人間の歯は、上の歯と下の歯が、非常に緊密に咬み合うように形作られています。
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 上の歯と下の歯はバラバラに生えてくるのに、ぴったりと咬み合う形が初めから与えられているのです。まるで、出会うことを運命づけられた相手に自然と惹かれあうように、です。もともとは上アゴと下アゴの骨の中で発生する歯が、咬み合うことを想定されて形がプログラムされている…。不思議だと思いませんか?もちろん、形が合えばさらに噛み砕く能力、効率が高くなるのはいうまでもありません。
 
 

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