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矯正治療の始めどきはひとそれぞれ-1-

◎治療期間を短くするためにも最適な時期を見極める
 
 
矯正治療を始める最適な時期は人それぞれ違います。早く治療したほうがいいケースと最適な時期を待っていても大丈夫なケースがあるので、やみくもに早く始める必要はありません。
成長期において早く始めたほうがいいのは、受け口やアゴが左右にズレている場合(顎偏位)、極端にガタガタに生えてきている場合、上の歯が出ていて、下の歯が見えないくらい上の歯が下の歯を覆っている場合など。それからパッと見ではわかりにくいのですが、下アゴが後退している場合(第4章にて詳しく説明します)は、アゴの関節にも影響が出やすいので、早く始めたほうがいいでしょう。いずれにしても極端にそうでなければ、定期的に信頼のおける歯科に受診して最適な時期に矯正を始めるのがいいと思います。
 
 
矯正治療は口の中にいろいろな器具を入れるので、ストレスを感じる子どももいます。だからなるべく治療期間は短いほうがいい。生えてきた永久歯の前歯が少々ゆがんでいるからと、あわてて矯正治療をしても、次に生えてきた歯に押されて再びゆがむこともあります。そういうことで一喜一憂しないためにも、歯医者に定期的に通って、治療の最適な時期を見極めるべきだと思います。
 
 
特に早く進める必要がなければ、永久歯がだいたい生えそろった頃から始めると、治療期間を短縮できます。永久歯が生えるたびにゆがみを治していては、生えそろうまで7、8年、長い子だと中学生や高校生になるまで、10年ぐらい矯正治療を続けているケースもあるようです。最適な時期に一気に行えば1~2年で終えられるので、子どものストレスを減らすためにも、保護者の負担を軽くするためにも、そこの見極めはとても大事です。
 
 

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