◎あなたの歯並び どのタイプ?
矯正治療をする前に、あなたの歯並びや咬み合わせの状態と、その原因(なぜ歯並びや咬み合わせが悪くなったのか)をしっかりと調べる必要があります。

見た目だけで判断するのではなく、原因を見極めることが治療を成功させるカギです。見た目は誰が見てもわかりますし、他の本やホームページなどを見ればいくらでも書いてあります。ですから、前歯の見た目の違いついては簡単な説明のみとさせていただきます。
いずれの歯並びも、それに至った原因がかならずあります。それを検証することが治療の第一歩です。
さて、あなたの歯並びはどのタイプでしょうか?
◆叢生(そうせい)
叢生とは、前歯、あるいは奥歯も、互い違いにデコボコに並んでいる状態をいいます。いわゆる「乱ぐい歯」です。よく、アゴの骨の大きさと歯の大きさのバランスが取れていないから、乱ぐいになるといわれます。実際、アゴと歯の大きさのバランスが悪いこともありますが、原因はそればかりではありません。見た目だけで判断するのではなく、なぜそうなるのか、よく考えて矯正治療をするべきです。

上顎前突には大きく分けて、同じように見えて、原因はさまざまですので、矯正治療をする前にしっかりと調べ
る必要があります。
開咬とは、奥歯を咬み合わせても、前歯が咬み合わない状態をいいます。開咬になると、前歯で食べ物を噛み切ることができません。また発音も息が漏れて不明瞭な場合もあります。幼少期においては、指しゃぶりをしていると開咬になることもありますが、やめると自然に治ることもあります。さまざまな原因がありますので、よく見極める必要があります。
過蓋咬合とは、咬み合わせが深い状態です。奥歯で噛むと、前歯が深く噛みこんで、下の前歯がほとんど見
顎偏位とは歯を咬み合わせたとき、右あるいは左に咬み合わせがズレている場合をいいます。前歯を見ただけで左右のズレがすぐにわかる場合もありますが、奥歯に咬み合わせのズレがある場合は、本人でも気づいていない場合があります。長年、左右の咬み合わせがズレた状態になっていると、使う筋肉も偏ってしまい、見た目だけではない体の不調も起こしやすいといわれています。健康な歯を抜いたり、アゴの骨の手術をしなければ治らないとされることが多いのですが、現在では健康な歯を抜いたり、手術をしたりしなくても、治せるようになってきました。
人間には、いろいろな歯並びや咬み合わせがあります。また、その複合型もあります。ぜひ、あなたも鏡を手に持って、自分の歯をよく観察してみてください。新たな発見があるかもしれません。